脇汗・手汗のご相談 承ります!
今年の夏は例年になく気温が高く、ジメジメした日が多い気がします。
9月に入りましたがまだまだ汗もかきやすく、その汗がいつまでもベタベタ張り付くような不快感がぬぐえませんよね。
暑さによる発汗は、汗が蒸発する時に身体の表面の熱を奪って身体を冷やしてくれる働きをしてくれています。汗が体温を一定に保ってくれているおかげで私たちの体は正常に機能することができているため、暑さによる発汗は大切な体の機能だと言えます。
ただ、そんなに暑くないのに汗が流れるほど出たり衣服が濡れるほどの汗をかいてしまうなど、必要以上の汗が出る症状があれば、それは「多汗症」かもしれません。
多汗症には、全身に汗をかく「全身性多汗症」と、汗腺が集中している脇や掌に限定される「局所性多汗症」があります。
この「限局性多汗症」は、明らかな原因がないにも関わらず日常生活に支障をきたすほどのたくさんの汗が出てしまう状態をいいますが、それぞれ診断基準がありますので当てはまる方は保険診療での治療が可能です。
【原発性腋窩多汗症の診断基準】
シャツに汗染みができるなど、日常生活に支障をきたすほど多量の脇汗が明らかな原因がないまま6カ月以上みられ、以下の6症状の内2項目以上当てはまる場合を「原発性腋窩多汗症」と診断されます。
- 最初に症状が出るのが25歳以下であること
- 左右両方で同じように発汗がみられること
- 睡眠中は発汗が止まっていること
- 1週間に1回以上多汗の症状が出ること
- 家族にも同じ疾患の患者さんがいること
- 脇汗によって日常生活に支障をきたすこと
【原発性手掌多汗症の診断基準】
手の多汗症状が6カ月以上続き、以下の6症状の内2項目以上当てはまる場合、「原発性手掌多汗症」と診断されます。
- 最初に手の多汗症状が出たのが25歳以下
- 左右の手のひらに汗をかく
- 睡眠中は発汗が止まっている
- 1週間に1回以上、手の多汗症がみられる
- 家族に同じ症状の方がいる
- 手汗のために日常生活に支障をきたしている
2023年9月11日12:24 PM